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小島 茂(学歴ネット主宰者)
このところ、読者からの情報提供として論文盗用を取り上げてきたが、本日、論文捏造事件が報道されている。 <東邦大元准教授>論文193本、不正か 麻酔科学会が調査 毎日新聞 5月23日(水)2時31分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120523-00000003-mai-soci 日本麻酔科学会(森田潔理事長)は22日、会員である麻酔科医が国内外の専門誌に発表した、麻酔薬の投与量などに関する論文193本のデータに不正の疑いがあるとして、本格的な調査に乗り出したことを明らかにした。この医師が准教授として在籍した東邦大は今年2月、在籍中に発表した論文のデータをとった際に倫理規定違反があったとして、この医師を諭旨退職処分にしている。【久野華代】 論文盗用にせよ論文捏造にせよ、発覚すれば倫理規定違反→退職処分となる可能性が高い。
小島 茂(学歴ネット主宰者)
読者より以下の情報提供と問い合わせがあった。 ●いつもブログ拝見しております。また大学にて論文に関する盗用での処分者がでました。 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120521/trd12052121270014-n1.htm 急にこれらの不正が増えてきたのではなく、過去のものが公になってきている印象です。 今回は共同研究者の論文を盗用したようですので、気づかれて当然だったとと思います。 少し前ですが学会のスタディーグループ報告で執筆者の前で盗用した側が報告した事例もありました。 http://university.main.jp/blog2/archives/2004/12/post_180.html 当事者は「知ってしまった以上」厳密な対応を求めることになります。(自分の権利を守るため)おそらくこのようなケースは増えていくでしょう。 不思議なのはこれだけ近年、盗作等については公表・厳罰化が進んでいる中で、一方でコピペに代表される安易な不正が増加している気がします。論文がネットで公開されるようになってきて読者が増えることは、不正した場合、発覚されること確率の増加とイコールです。 また別の視点で問題提起をしますとディプロマミルにしろ盗作にしろ公益通報以外の方法での対策はないのでしょうか。 (たとえば論文レフリー機能がもっと機能していれば掲載されることすらなかったのではないでしょうか。) 上記にネットで公開されると不正が発覚する確率が増加すると書かれているが、ネットで公開されるとコピペされる可能性も増える。以前、俳句作品の公募があり優秀作品が発表されたところ、読者がたまたまネットに同じ俳句が載っていたことに気づき取り消しになったことがある。ネットは両刃の刃である。
小島 茂(学歴ネット主宰者)
読者より以下の情報提供と問い合わせがあった。 ●4年ぶりにメールを送らせていただきます。いまも「学歴汚染」を拝読しております。 今回、個人的なことで恐縮なのですが、疑わしい博士号に関することで、少し面倒なことがあり、ふとお伺いしたくなりました。 私は以前書いていたブログは休止していますが、、個人的な匿名のブログ(同僚たちにも友人たちにも匿名にしています)で、ニセ博士やディプロマミルの問題について関心を維持しております。 ただ、先月、2010年8月に書いた記事について、ニセ博士と書いたことが名誉毀損にあたると言われてしまいました。gooブログの事務局から連絡のメールが届いていたことに気付かず、3週間前にはブログ全体を見られないようにされてしまいました。 再掲示を求めても、gooの事務局は「名誉毀損に当たると判断するから記事を削除しないと再掲示できない」と言うばかりです。その割には、どのような表現や文脈が名誉毀損にあたるのか、具体的な説明はありません。どこの大学で取得した博士号なのかも教えてもらえません。 gooブログの担当者は説明の必要はないとの一点張りなので、とりあえず、記事を一度削除してブログを復活させようと思います。私も判断を間違えることがありますので、調査が浅く、正式な博士をニセ博士と誤認してしまったのかもしれません。 それにしても、斉藤英治博士という人が何者なのかよくわかりません。もし何かご存知でしたら、教えていただければ幸いです。 正式な博士とニセ博士の見分け方は、原則的には以下の通り。 ①大学名がある場合 米国の場合、認定大学だったら正式な博士、非認定大学(大半がディプロマミル)だったらニセ博士の可能性大 複数の公式ディプロマミルリストに記載されていればニセ博士 ②大学名がない場合 日米の大学の場合、博士論文検索で名前を入れてヒットしなかったらニセ博士の可能性大 公式のプロフィールに大学名がなかったらニセ博士の可能性大 なお、分野が異なるいくつもの博士号を持っている場合、すべてがニセ学位である場合もあれば、ひとつが正式な学位で他がニセ学位である場合もある。
小島 茂(学歴ネット主宰者)
読者より以下の情報提供と問い合わせがあった。 ●ある政治家が学生のコピペによるレポートを容認するともとれる論考がありました。米国の実情との比較という体裁です。アメリカでは本当にコピペレポートを許容しているのでしょうか。ご意見をお聞きしたくメールをしました。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32536 なおこの政治家の方は確か以前、ブログでも取り上げていたと思います。 近年、論文でも参考文献や引用にURLが増えている。ポイントは引用した場合、引用したことを必ず注に記載することである。またコピペの場合はその箇所を括弧で表記するとともに引用したことを注に記載しなければならない。さもないと盗用に当たる。 学部生であれ院生であれ、論文指導している場合、こちらがアドバイスしたり発言したことやアイデアを「もらった!」「めっけ!」とばかりに引用や謝辞もせずあたかも自分が考えたように書いてしまう学生がいる。指導する側としては、すでに論文にしたり発表したりしたことやそれに基づいてアドバイスしたり発言したりしているので、引用や謝辞がないとたとえ指導教員のであっても盗用したことになる。 ディプロマミルについて解説したとき、そのアイデアをそのまま自分の論文にあたかも自分が考えたかのように書いた学生がいたので注意したことがある。その内容は当方はすでにサイトで書いていたことであり、その後、やはり論文にしておく必要があると考え雑誌に論文として掲載した。 また発表したりしないまでもアイデアの段階で話してそれが勝手に使われたら学生が先に書いたことになり指導教員が引用や謝辞をしなければならないという本末転倒なことが起きかねない。コピペレポートにせよ論文にせよ、学生には引用、謝辞の重要性を厳しく指導する必要がある。
小島 茂(学歴ネット主宰者)
The California Aggie(2012.2.2)によると、カリフォルニア州は全米で最も非認定校が多い州である。最近の在米韓国人による射殺事件もこのうちの1校の非認定大学で起きた。 ●California has most unaccredited schools in the nation. http://www.theaggie.org/2012/02/02/california-has-most-unaccredited-schools-in-the-nation/ 非認定大学の大半はディプロマミルであり、The Bay Citizen (2012.5.9)によれば、カリフォルニア州は全米で最もディプロマミルが多い州でもある。 ●California has more diploma mills than any other state in the nation 記事の中で、著名なディプロマミル専門家のベアー博士はカリフォルニア州のPh.D(博士号)の半数以上はニセ学位と主張している。 ●This is a really big deal. It is not mom-and-pop printing degrees with a laser printer on their kitchen table,” said John Bear, the author of “Degree Mills” at the hearing. “More than half the Ph.D.'s in California are fake.” 実際、ディプロマミルやディプロマミルもどきの高等教育機関が山ほどあって、そうしたところから怪しげな学位を得て資格もないのに企業や行政の職位にありつくことが問題となっている。しかしもともとは、カリフォルニア州政府の中の一機関がディプロマミルを大量に認可、放出してきた。この機関は問題としてすでに廃止されて名称変更しているが、いったん認可されたディプロマミルや出てしまった学位取得者はそのまま放置され活動を続けている。 ●The Bay Citizen later found more than 130 postsecondary schools operating with expired state approvals. ディプロマミルを根絶できないのはいくらそれを規制する法律を作っても、行政や政治家にそれを実行する強い意思が欠如しているからである。 ●Steve Boilard, the managing principal analyst for education from the Legislative Analyst's Office, testified that it will not be easy to root out diploma mills. There are plenty of laws on the books. We just have to have the political will to enforce them.” オレゴン州では学位局のコントレラス氏という強い意思を持った行政官がいた。ハワイ州でも50以上のディプロマミルを閉鎖に追い込んだブラントン弁護士(行政官)がいる。しかし、カリフォルニア州ではそうした強い意思をもった行政官や政治家が見あたらない。むしろ、ディプロマミルのロビー活動によって手足を縛られてしまっているかのようだ。 以下、The Bay Citizen の記事から。 Lawmakers: State must crack down on diploma mills "More than half the Ph.D.'s in the state are fake,” one consumer advocate says http://www.baycitizen.org/government/story/california-must-crack-down-diploma-mills/
小島 茂(学歴ネット主宰者)
読者より以下の情報提供があった。 ●YAHOOのCEOが学士の経歴詐称、大株主がCEOの交代を求めているというニュースがありました。 アメリカではダブルメジャーが当たり前と聞いたことがあるのですが、このケースのように1つしか学位がないのを経営系だけではなく工学系の学位ももっていると詐称するようなケースはおおいのでしょうか。ITベンチャーのCEOだからIT系の学位がないと認められなかったのかもしれません。 http://news.auone.jp/category/news.php?clicked_linkno=14&CATEGORY=it&S UBCATEGORY=&DATATYPE=news&NOT_TOPPAGE=0&PAGE_NO=0&ID=reuters_tag_reuters_com_0000_newsml_TYE84904M 上記のニュースは当日こちらでも把握していたが、これまでも学歴詐称が発覚し辞任に追い込まれた経営幹部がいるので、まとめてから取り上げようと思っていたら、PCWorld のサイトに 、「Yahoo's CEO Saga: Fake Degrees and Boardroom Battles」という記事があり、その中で、過去にニュースになったケースがコンパクトにまとめられていたので、ここで紹介したい。 http://www.pcworld.com/article/255168/yahoos_ceo_saga_fake_degrees_and_boardroom_battles.html •Former Veritas CFO Kenneth Lonchar claimed to have an accounting degree from Arizona State and an MBA from Stanford, when all he had was a BA from Idaho State. Veritas is Latin for "truth," but apparently Lonchar didn't study Latin either. He resigned shortly thereafter in 2002. ●元ベリタスCFOのケネス・ロンチャーはアリゾナ州立大学から会計学(修士)の学位とスタンフォード大学からMBAの学位を取得していたと主張していたが、実際は、アイダホ州立大学からの学士号しかもっていなかった。ベリタスはラテン語で真実を意味するが、ロンチャーは明らかにラテン語を勉強していなかった。2002年、学歴詐称が発覚してすぐ辞任した。 •Former RadioShack el jefe David Edmondson claimed he had degrees in theology and psychology from Pacific Coast Baptist College. It turns out he dropped out after two semesters. After the Fort Worth Star-Telegram reported the discrepancy in 2006, Edmonson didn't have a prayer of keeping his job. ●家電販売店チェーンを運営するラジオシャック社のデイビッド・エドモンドソンは神学と心理学の学位をパシフィックコーストバプティスト神学大学から取得したと主張したが、後で、2学期を終えた時点で中退していたことが判明した。フォートファーステレグラムがこのギャップをレポートした後、職を保持する祈りは彼にはなかった。 •Laura Callahan, a senior director in the CIO office at the Department of Homeland Security, claimed a trifecta of degrees in computer science from Hamilton University, including a doctorate. The problem? Hamilton U "turns out to be a diploma mill based in a converted motel in Evanston, Wyoming, offering degrees with little or no coursework for a fee," per Marquet. That explains their school mascot, the Fighting Fakers. Callahan left the DHS in 2004. ●ローラ・カラハンは国土安全保障省上級職だったが博士号を含めコンピュター科学の複数の学位をハミルトン大学から取得していた。問題? ハミルトン大学はワイオミング州エバンストンにあるモーテルを根城にしたディプロマミルで、授業もほとんどあるいはまったくなく学費を徴収し学位を発行するディプロマミルであることが判明した。カラハンは2004年に辞職した。 •Jeff Papows, former CEO of Lotus, built his career on a Munchausen-worthy tower of lies. He claimed to have been a war hero fighter pilot (he was an air traffic controller in the Marines) with a doctorate from Pepperdine (actually from a diploma mill) and a black belt in tae kwan do (red belt) who was also an orphan (which his parents were very much surprised to learn). This much at least is true: Papows resigned in January 2000. >●ロータス社の元CEOジェフ・パポウの経歴はドイツ人の有名なほら吹きムンチョーセンに匹敵するウソで積まれたビルの上に築かれた。戦闘機の英雄パイロットと主張したが、実際は、海軍の交通整理係りだった。ペッパーダイン大学から博士号を持っていると主張したが、この大学はディプロマミルだった。テコンドーで黒帯と主張したが、実際は赤帯だった。自分が孤児であると主張しているのを知って両親は大変驚いた。たったこれだけでもすべて本当である。彼は2000年6月辞任した。 On the other hand, Ronald Zarella, CEO at Bausch & Lomb from 2001 to 2008, claimed an MBA he never actually earned. The contact lens maker couldn't see the point in firing him, though it did take back a $1.1 million bonus. ●コンタクトレンズのボッシュ&ロム社のCEOを2001年から2008年までつとめたロナルド・ザレラはMBAを持っていると主張したが、実際はもっていなかった。会社は彼を辞めさせるすべがなかったが、101万ドルのボーナスを取り戻すことができた。
小島 茂(学歴ネット主宰者)
読者より以下の情報提供があった。 ●名古屋の私立大学で盗作が発覚した事による懲戒が発表されました。 http://matome.naver.jp/odai/2133526088521455301 ●椙山女学園大教授、佐治孝夫教授、盗用で懲戒免職へ 院生の修士論文にせよ、紀要論文にせよ、盗作はすべてを失うということが広まればこの手の不正に対してはかなりの抑止力が期待できると思います。 ディプロマミルが発覚した場合、懲戒解雇になるケースは多いのでしょうか。(厳重注意ぐらいですんでいるケースもあるように思えます) ディプロマミル学位と懲戒免職に関しては、Inside Higher Ed という米国の高等教育のニュースサイトに、「ディプロマミルとされる学位で教授が懲戒免職」と言う記事(2011.1)が掲載されている。 http://www.insidehighered.com/quicktakes/2011/01/20/professor-fired-over-degree-alleged-diploma-mill ●ディプロマミルとされる学位で教授が懲戒免職 ペンサコラ州立大学は終身在職権を持つロバートアディス教授をサバテイカル休暇を使ってディプロマミルから修士号を取得し、昇進と昇給のためにその学位を提示したという申し立てによって火曜日に懲戒免職にした。 Professor Fired Over Degree From Alleged Diploma Mill January 20, 2011 - 3:00am Pensacola State College on Tuesday fired a tenured professor, Robert Ardis, over allegations that he used a sabbatical to obtain a master's degree from a diploma mill and then presented that degree to obtain a promotion and higher salary, 日本では、2007年、米国人准教授(英語担当)が、ディプロマミルの博士号を使用して採用されたことが発覚し、博士号を採用条件とした雇用契約を取り消されいったん免職となり、翌年、博士号を条件としない講師として再雇用されたケースがある。
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